Qアトピー性皮膚炎は、完治しますか。
Aお子さんのアトピー性皮膚炎は成長とともに良くなっていくといわれています。体質もあるので完治というのは難しいですが、今ある湿疹をきちんと治療し、うまくコントロールできれば、傍から見て皮膚炎があるかどうかわからない状態や、ご自身もたまに思い出す程度までもっていくことは十分に可能です。
Qアトピー性皮膚炎は遺伝しますか。
Aアトピー性皮膚炎自体は遺伝しませんが、アトピーの原因となるアレルギーが遺伝し、結果的にアトピー性皮膚炎してしまうケースが少なくないのは事実です。特にお子さんではアトピー性皮膚炎だけでなく、花粉症や気管支喘息などのアレルギー疾患が次々に表れるケースもめずらしくありません。
Qステロイドは、副作用が怖くて使っていません。保湿剤だけではだめでしょうか。
A保湿剤は湿疹を予防してくれますが、炎症を抑える効果はありません。ステロイド軟膏は適切に使用するととても効果があり、アトピー性皮膚炎の治療において最も大事なお薬です。ステロイド以外の炎症を抑える軟膏(非ステロイド系消炎外用剤)もありますが、かゆみがおさまらないこともあるため、患部の状態をみながら患者さんと相談して使うようにします。
Q保湿剤やステロイドを使ってもなかなか良くなりません。
Aアトピー性皮膚炎の場合は清潔な状態を保ってあげることがとても重要です。お風呂を夜にしか入っていないのであれば、朝もシャワーをしっかり浴び、軟膏を塗ってから出かけると良いです。また、炎症が落ち着いてもすぐに薬を塗ることをやめないでください。ある程度きれいになっても、その下でまだ炎症が残っており、薬をやめるとあっという間に元に戻ってしまいます。1回当たりに塗る量は変えずに1週間に塗る日数を減らしながら、続けていきましょう。
Qストレスで症状が悪化するというのは本当ですか。
A心理的なストレスが症状の悪化に関係することがあります。不安やイライラした時には、つい無意識に皮膚を掻いうことが多く、それが習慣化して治りにくい要因にもなります。ご自身の症状が悪化する原因や、どのような時に掻いてしまう傾向があるのかを知っておくことが大切です。
Q体の洗い方はどうしたらよいでしょうか。
Aよく泡立てた石けんを使い、素手でたくさんの泡を使って洗って下さい。皮膚についた汚れや汗はかゆみの原因となり、湿疹を起こします。乳児性湿疹のお子さんはしっかりと治療を行っていると沐浴回数が1回よりも2回、2回よりも3回の方が肌の治りがよくなります。
Q石けんはどのようなものを使うのがよいでしょうか。
A石けんは一般的なものを使用していただいて問題ありません。ただし、刺激になるような添加物が入っているものは避けましょう。
Qプールには入って良いのでしょうか。
Aプールは塩素を含んだところも多いため、プールに入って悪化するようであれば避けた方が良いですが、そうでなければ問題ありません。プール上がった後にはきれいな水などで洗って、スキンケアをしてあげましょう。
診療時間
休診日:土曜午後・日曜午後・祝日
●予防接種は予約制です。
日祝
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予防接種
16:30~19:30
院長
周藤 文明
診療内容
一般診療予防接種乳児健診アレルギー疾患アトピー舌下免疫療法子供の循環器疾患
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