便秘のサイン
こどもの便秘のサインとして、
- うんちを我慢している
- おなかが張っている
- いつもより不機嫌
- トイレに長くこもっていることがある
- 毎日便が出ていても、便をだすときに痛がる様子がある
等があります。
上記のような様子がある場合は、便秘になりかけている、またはすでに便秘になっている可能性があります。
特にこどもの不機嫌はついつい見逃してしまいがちですが、便秘やその他の病気が隠れているかもしれません。
定期的に「うんちは出てる?」「おしりは痛くない?」等の声掛けをしてみましょう。
便秘の症状
慢性的な便秘に陥ると、
- 定期的な腹痛がある(特に食後)
- 食欲がない日がつづく
- 体重が減る、またはなかなか増えない
- 肛門が切れて血がでている
- 嘔吐がある
- 排便に時間がかかる
- きまった姿勢や場所でないと排便できない
等の症状があらわれます。
肛門が切れて血が出ることや、食後の腹痛は便秘の症状であると気づきやすいです。
しかし、食欲がないことや、体重がなかなか増えない等の症状があっても、すぐに「便秘だ!」とは気づきにくく、他の重大な病気を疑って心配してしまいますよね。
一度、最近の様子を振り返ってみて、便秘のサインがあった場合は、食欲減退や体重減少は便秘が原因の可能性が高いです。
気になる場合は、医師に相談してみましょう。
便秘の悪循環

便秘というと「大した病気ではない」と思ってしまいがちですが、便秘は放置しているとだんだん悪化してしまいます。
特に小さなお子さんは、硬い便をしたときに肛門が切れていたい思いをすると、うんちを我慢したりするようになります。しばらく我慢していると、便意は遠のいてしまうため、そのまま大腸に便が残ります。残った便は、大腸から水分が吸収され、さらに硬くなってしまい、次の排便時にはもっと痛みを強く感じる可能性が高くなります。そしてまたうんちを我慢するというサイクルに陥ってしまいます。
このようなサイクルを繰り返し、便が腸にたくさんたまってしまうと、直腸が伸び、便意を感じにくくなってしまい、さらにうんちに行く回数が減ってしまいます。
この腸の変化を伴った便秘の悪循環が続いてしまうと、治療が長期化してしまう恐れがあります。
こどもの便秘の受診タイミング
こどもの頃の便秘を放置すると、大人になってもずっと便秘に悩まされてしまう可能性があります。
便秘のサインや症状、うんちの時に気になる様子が見られるようであれば、早めの受診をおすすめいたします。
もし、便秘ではないと診断された場合でも、便秘の予防に効果的な食材やよい排便習慣のつけ方を聞いておくことで、お子さんの健やかな成長に繋がります。
お悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。