子供の循環器疾患について

子どもの循環器疾患のイメージ

当クリニックでは、小児一般診療に加え、子供の循環器疾患に関しても診療を行っています。当クリニックの院長は国内外で長年にわたり不整脈のメカニズムや、心臓再生医療などの基礎研究を続けてきた、循環器疾患のエキスパートでもあります。特に不整脈や心電図に関しては豊富な診療経験もありますので、これまでにない動悸や脈の乱れを感じた、あるいは健診で高血圧を指摘された、などというときは、お気軽にご受診ください。

子供の心臓病

先天性心疾患は乳児死亡の最大原因です。
生まれた時に心臓に異常のある人は、約100人に1人いると言われております。自然に治る軽い方もいれば、手術をしなければならない方、心臓に負担をかけないよう運動を制限する方、残念ながら完全な治療ができない方など、色々な方がいます。

生まれた後に心臓病にかかる人もいます。ずっと薬を飲み続けたり、運動制限をしたりすれば済む軽症の方もいれば、外科手術やペースメーカーという心臓の働きを助ける機器を装着する重症の方もいます。心臓移植が唯一の治療という重症の人もいます。
子どもの心臓病には
①生まれつき心臓の形と機能に異常のある「先天性心疾患」
②主に乳幼児に発熱と発疹で始まり、心臓の冠動脈に病変を残す「川崎病」
③学校検診でみつかる「不整脈」や「心筋症」
などがあります。

先天性心疾患

生まれつき心臓や血管の構造の一部が、正常とは違う病気のことを指します。 心臓の発生は、受精後3週間で始まりますが、お母さんのおなかの中にいる間に心臓や血管の形成に異常が生じたものを指します。
およそ100人に1人(約1%)、年間1万人の赤ちゃんが先天性心疾患をもって生まれます。
最近では先天性心疾患を胎児の内に超音波検査(エコー)で発見することができるようになりました。

川崎病

川崎病は1967年に小児科の川崎富作先生が最初に報告した原因不明の病気です。4歳以下の乳幼児に多く、全身の血管に炎症が起き、様々な症状が現れます。
川崎病は幼い頃に発熱や皮膚が赤くなる原因不明の疾患ですが、川崎病に罹ると、心臓全体に血液を送る冠動脈に瘤ができることがあります。その瘤に血栓ができて冠動脈が詰まり、心臓発作を起こすことがありますので、定期的な診察が必要になります。
現在、川崎病の患者さんは1000人中4~5人います。川崎病が発見されて以来、40年間で24万人の人が罹患しました。冠動脈に瘤ができるのは、そのうち3~5%です。患者1万人のうち30~40人に、冠動脈疾患を起こす可能性の高い大きな巨大瘤ができています。そのような患者さんは血液が固まらないような薬を飲み続ける必要があります。狭窄に対しては、カテーテル治療や外科手術が行われる場合もあります。

不整脈

不整脈は脈が乱れるケースだけではなく、速い脈および極端に遅い脈の場合があります。 小児の脈が乱れるケースでは、多くは良性で治療を必要としませんが、極端に速い脈や遅い脈のときは治療が必要です。
不整脈の症状について、乳幼児期には、嘔吐、不機嫌、意識消失などが多く、発見が遅れることもありますので注意が必要です。

不整脈は、脈に乱れがない時も心電図に異常がみられるQT延長症候群などもありますが、平常時は心電図に異常の見られないものも多く、ホルター24時間心電図によってはじめて診断可能となるケースが多いです。当クリニックでは自前のホルター心電図解システムを有し、迅速で詳細な診断が可能です。

心筋症

日本全国で1年間に18歳未満の子どもが心筋症を発症する数は、70~100例ほどです。心筋症には、心筋が薄くなって心臓が大きくなる拡張型心筋症、心筋が肥大して心臓の大きさは変わらない肥大型心筋症、心筋が硬くなって心房が大きくなる拘束型心筋症があります。

心筋症は原因不明で起こる疾患ですが、遺伝性の場合も多く、肥大型の6割、拡張型の3割、拘束型も多くが遺伝性です。

診療時間
休診日:土曜午後・日曜午後・祝日
●予防接種は予約制です。
9:00~12:00
予防接種
16:30~19:30
院長
周藤 文明
診療内容
一般診療予防接種乳児健診アレルギー疾患アトピー舌下免疫療法子供の循環器疾患
電話
075-592-5109
所在地
〒607-8481京都市山科区北花山中道町78-4
アクセス
JR東海道本線「山科」駅 車で約3分
バス停「川田道」より 徒歩12分
すとうキッズクリニック アトピー専門サイト