一般診療について
当クリニックは厚生労働省の認可を受けた「小児かかりつけ制度」認定医療機関であり、風邪や胃腸炎などの急性疾患や便秘や夜尿症(おねしょ)など生活での困りごとはもちろん、予防接種や乳幼児健診など、お子さんの成⻑や⼦育ての不安の解消に取り組んでいます。
一般診療では、地域のお子さんの「かかりつけ医」として、少しでも心配、不安な点に関して、何でもご相談していただくことができます。またお子さんと一緒に暮らすご家族の健康維持とご不便の解消のため、風邪やインフルエンザなど、大人の方の診療も行っています。また学校やお仕事で忙しい方のために、日曜日の診療も行っています。
お子さんにこんな症状がありましたら、ご受診ください。
- 発熱
- せき
- 鼻水・鼻づまり・くしゃみ
- 嘔吐
- 下痢
- のどが痛い
- お腹が痛い
発熱
お子さんに発熱がみられたら
小さなお子さんは本来、大人よりも体温が高くなりやすい傾向にあります。お子さんはまだ皮膚が薄いこと、汗腺が未発達のため汗をかく量が少ないことなどにより、気温が高い時やちょっと興奮した時にも熱が上がる場合があります。一般的には午前中は低く、夕方には高くなります。夏の午後には体温が37.5℃くらいになることもあります。ですので、少し熱があるからと言って、元気であればむやみに心配する必要はありません。
38℃以上の高熱が出ている場合は、細菌やウイルスに感染していることが考えられますので小児科に受診するようにしましょう。
このような場合は小児科に受診しましょう
- 38℃以上の発熱がある
- 咳、息苦しさ、呼吸困難などがみられる
- 痙攣(ひきつけ)がみられる
- 腹痛や嘔吐の繰り返しがみられる
- ぐったりしている
- 鼻水、発疹、下痢などの症状がみられる
- 強い頭痛がある
- 発熱が3日以上続いている
咳
お子さんに咳の症状がみられたら
「咳」は気道内に入ってきた異物や炎症による分泌物を外に出そうとする体の防御反応のひとつです。大人に比べ、子どもは気道が狭いため、ちょっとした異物や炎症に対しても敏感に反応し、咳によって気道の詰まりを解消しようとします。
また、咳は気道に感染したウイルスや細菌を排出しようとする反応でもあります。お子さんが咳をすると心配になり、無理に咳を止めようとするのではなく、原因となる病気の早期発見のため、気になる症状があれば、早めにご受診ください。
このような場合は小児科に受診しましょう
- コホコホ、コンコンというような、乾いた咳をする
- ゲホゲホ、ゴホンゴホンというような、痰が絡んだ湿った咳をする
- ケンケンと聞こえる、犬やオットセイの鳴き声のような咳をする
- ゼーゼー、ヒューヒューと呼吸している
- 呼吸に合わせて鎖骨の上や肋骨の下がくぼむ (陥没呼吸)
- 呼吸のたびに肩が上下する (肩呼吸)
- 咳き込んで睡眠がしっかりとれていない
- 1週間以上、咳が続いている
鼻水・鼻づまり
お子さんに鼻水・鼻づまりがみられたら
鼻水は、外から鼻腔内にウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、それらに対する防御反応の結果として出ます。ただ、子どもは大人より鼻腔が狭いため、少しの鼻水でも詰まってしまいます。鼻水や鼻づまりがあると、おっぱいが飲みづらくなったり、夜眠れなくなったりすることもあり、感染症の治りが遅くなることや中耳炎の原因になることもございます。当クリニックでは、鼻水吸引を実施していますので、鼻水・鼻詰まりでお悩みの場合はお気軽にご来院ください。
下痢
お子さんに下痢の症状がみられたら
お子さんの下痢の原因は、ウイルスや細菌による感染症、冷たいものの食べ過ぎ、消化の悪いものの食べ過ぎ、ストレス、疲れなどさまざまです。風邪などの感染症の時に見られる下痢は、病原体を排出しようとする体の働きの一つでもあります。そのため、原因となっている病気などへの治療は行いますが、直接下痢を止める薬などは、なるべく使用しないようにします。無理に止めてしまうと、排出するべきものがお腹に溜まって、悪化することがあるからです。ただし脱水症状には気を付ける必要があります。
下痢に加えて以下のような症状がある場合は小児科に受診しましょう
- 発熱している
- 何度も嘔吐を繰り返している
- ぐったりして元気がない
- 尿が半日以上、出ていない、あるいは尿の色が濃い
- 口の中や唇が乾燥するなど脱水症状が見られる
のどの痛み
お子さんにのどの痛みがみられたら
お子さんののどの痛みには、原因として感染症によるものと、感染症ではないものとがあります。細菌が原因の感染症の場合は、治療薬として抗菌薬を処方する場合があります。その際は医師の指示に従い、しっかりとお薬を飲み切るようにすることが大切です。途中でやめてしまうと、合併症を起こしたり、耐性菌が出現してしまう原因になったりもします。またウイルスが原因の感染症は、基本的に抗菌薬のような特効薬はないことが多いので、なるべく安静にし、水分や栄養を十分に摂ることが重要です。
このような場合は小児科に受診しましょう
- 発熱、痰、咳がある
- 食べ物や飲み物を飲み込むと痛い
- 食欲がない
お腹の痛み
お子さんにお腹の痛みがみられたら
お子さんがお腹の痛みを訴えた場合、しばらく自宅で様子を見て良いものも少なくありませんが、感染症以外の疾患が隠れている場合もあります。朝や食後の腹痛が数日間続いている、おへそのまわりが痛い、数日間便が出ていない、少し排便したら痛みが軽くなった、という場合は便秘症の可能性があります。一度小児科を受診してみましょう。
このような場合は小児科に受診しましょう
- 我慢できないような腹痛が3~4時間以上続いている
- 急にお腹が張って固くなっている
- 便の中に血のようなものが混ざっている
- 緑色や茶色のようなものを吐いている
- 陰部や足の付け根あたりが腫れていて、激しく痛がっている
- お腹を強くぶつけた
突然、激しい腹痛が続き、お腹の張り、緑色や茶色のようなものを吐く、という症状が続く場合は、腸閉塞の可能性もあります。気になる症状があれば、すぐにご受診ください。